「ちくご川子ども学芸員養成講座」とは
子どもたちの“ 得意分野をグーンと伸ばそう” を目標として2011 年に始まったこの講座は、2020年に10 年目を迎えます。活動拠点の筑後川防災施設くるめウス周辺は、九州一の大河筑後川と支流高良川の合流部にあり、市街地に隣接しながら自然が豊かな環境です。
ここにはトンボやバッタ、チョウ類など多くの昆虫が生息しており、子どもたちが安全に気軽に自然と触れ合える貴重な場所です。
この活動は小学生から中学生までの子どもたちを募集して行い、7月から12月まで毎月1 回、計6回の連続講座で、原則全部に参加することが必要です。専門家が子どもたちに密着指導し5 回のフィールドワークを重ねて各自の調査研究を行います。
12 月の最終回に自分の調査研究成果のまとめの作品を作り、保護者や一般の人々約50人の前で各自発表を行なった人に「ちくご川子ども学芸員」の認定書を授与しています。今まで9期93人を認定しました。この図鑑は、その成果を元に子ども学芸員OBがデータ化したものを、みんなの協力のもと整理してまとめたものです。
この活動には地域や学校の壁を越えて子どもたちが集まり、年齢の差も関係なく、知っている人が知らない人に教え、子どもたちが情報を交換し合い、切磋琢磨できる良い友達作りの場ともなっています。高校生になるとこの講座は卒業し、引き続き専門家講師の助手として活動に参加している複数の人がおり、子どもたちのよき相談相手となっています。